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12月 07 2010

もしも月がなかったら

副題:ありえたかもしれない地球への10の旅


書籍 もしも月がなかったら現在の地球が置かれている環境の条件を1つだけ変えてみる。

たとえば、全ての条件を同じにして、ただお月さんだけが無い世界。

つまり、もし月が形成された過去に月が形成されていなかったら、現在の地球環境や私たちはどうなっているのかを科学的に推論した読み物です。

その他9種類の条件変更で仮想の地球を描いています。

この本の良いところは、条件を変える前に、現在の条件が地球に与えている影響をわかりやすく解説してくれているところです。

2章の「もしも月が地球にもっと近かったら?」では、月は地球にどんな影響をどういう原理で与えているかをとてもわかりやすく説明してくれる。

ここでは月は地球の月の表側と裏側の海を満潮にし、地球の自転にブレーキを掛け、月自体は地球から離れてゆく。

月側の海が満潮になるのは月の引力に引っ張られてるんだろうなって事は想像はつくけれど、どうして反対側の海も満潮になるのかわかりませんでした。

それらの事実は他の本で読んで知っていたけれど、その原理をこの本ほどわかりやすく丁寧に説明してくれている本はありませんでした。

5章の「もしも太陽の質量がもっと大きかったら?」では、現在私たちが見ている光はなんと100万年前に太陽の中心部で発生した事が書いてあります。

その事も「あぁ、そういえば何かの本に書いてあったなぁ」という事を思い出しました。

でもこの本では光が太陽表面に出てくるまでに100万年も掛かる理由や太陽が今の大きさを維持できている仕組みもわかりやすく説明してくれています。

感想としては、この本の趣旨の架空の世界の説明はもちろんおもしろいのですが、上記のように現実世界の仕組みについての説明の方に興味が引かれてしまいます。

この本でも思うのですが、この地球や私たち人間や動物、そのた生物がいかに絶妙で奇跡的なバランスの上に成り立っているのかが理解できます。

つまり、この地球の無数と言えるほどの奇跡な好条件をたった一つだけ変えてみただけで、我々は存在できるのかを検証した内容だといえるでしょう。

この本で私たちは大げさではなく、奇跡の上に存在できていると言うことを改めて考えさせられる内容です。


目次

1章 もしも月がなかったら? – 惑星ソロン
2章 もしも月が地球にもっと近かったら? – 惑星ルンホルム
3章 もしも地球の質量がもっと小さかったら? – 惑星ペティエル
4章 もしも地軸が天王星のように傾いていたら? – 惑星ウラニア
5章 もしも太陽の質量がもっと大きかったら? – 惑星グランスター
6章 もしも地球の近くで恒星が爆発したら? – 恒星アンタール
7章 もしも恒星が太陽系のそばを通過したら? – 恒星ケルベロン
8章 もしもブラックホールが地球を通り抜けたら? – ブラックホールディアブロ
9章 もしも可視光線以外の電滋波が見えたら? – 地球
10章 もしもオゾン層が破壊されたら? – 「もしも…」の世界から、現実の地球へ


詳細目次↓

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